2014年8月23日 カテゴリ: 日記
30年の月日を超えて
30年前の小学生時代に
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よく昼ごはんを食べに行っていたお蕎麦屋さんがありました
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ふと懐かしくなり 思い切って食べにいこうかと考えたのです
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お店の前に来ると 昔から変わっていないお蕎麦屋さんが
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(懐かしいな)
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お店の扉をあけました
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ガラガラ
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(あー、昔とちっも変わっていないや)
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ふと前を見るとおかみさん?かなと思う方が
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僕を見ていた
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(まさか覚えている?)
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・・30年も立っているし
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そんなことはないよねと思いました
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そして昔から大好きだったあんかけを注文しました
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(昔の味のままだったらいいなー)
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しばらくするとあんかけがぼくのテーブルに運ばれてきました
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(あ、昔とちっとも変らない感じ)
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そして一口食べてみると・・
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(美味しい・・昔の味・・ちっともかわらないや)
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懐かしい味 懐かしい場所
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子供の頃の自分を思い出し 美味しく頂いたのです
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そしてお店のまわりを眺めていると・・
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(あれ?あの人形・・・)
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それは子供の頃 よく見ていたお人形に似ているものがありました
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思い切って店員さんに伺ってみました
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(あの・・・この人形は、いつごろからここにありますか?)
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(少々お待ちくださいね)
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定員さんが中にはいるとしばらくして
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(これは30年前の創業時に
当時働いていた女性が作ってくれたものだそうですよ)
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(えっ!・・・・)
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僕はその話を聞いてびっくりしてしまい
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しばらく人形を見つめていました・・
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(この人形は・・)
(これは、僕の母がつくったものです・・・)
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お店の店員さんはびっくりされて中に入りました・・
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すると中からおかみさんがでてきました
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(あなた・・・しんごくん?)
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(え?、は、はい、そうです)
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するとおかみさんは話はじめました・・・
(しんご君はよく小学生の頃、お蕎麦を食べにきてくれたわね
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よく覚えています お母さんは創業からこのお店を支えてくれた方なんですよ
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20年前に亡くなられたそうで・・
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社長はその創業から支えてくれた あなたのお母さんが
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制作してくれたこのお人形を ずっと30年間
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大切に飾っていたのですよ)
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僕はびっくりしました・・
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(このお人形、最近制作したばかりのような感じなのに
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30年前に母がつくったもの
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そしてずっと ここに大切に飾ってくれていたなんて・・)
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よく見ると母に顔が似ています
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30年間 ずっと知らなかった母の軌跡
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30年たっても 当時の姿をしっかり保ち
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なんてりっぱな人形師だったのかと
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改めて感動しました-
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30年ぶりにきたお蕎麦屋さん
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それは30年の月日を超えて
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母への再会だったのかもしれません