2016年9月22日 カテゴリ: 日記
気配り☆
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気配り
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それはとても奥が深い・・
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ある逸話を読んだことで
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またその奥深さを考えさえられる
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あるとき豊臣秀吉さんは野山で鷹狩りを楽しんでいました
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途中、ノドが乾きました
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そこで近くのお寺に立ち寄りました
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「ノドが乾いた。茶を飲ましてくれ」と所望した
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中から現れたのは、和尚と7歳くらいの小坊主でした
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小坊主の目にも、秀吉さんであることはすぐに分かった
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そして小坊主は奥へすぐに引っ込んだかと思うと
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すぐにお茶を持って現れた
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秀吉さんは受け取ったお茶を、うまそうに一気に飲み干しました
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すると間もなく、再び小坊主が奥からお茶を持って現れたそうです
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秀吉が和尚と話をしながら、そのお茶を飲んでいると
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また小坊主がやって来て
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「お茶室の用意ができました」
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と言って、秀吉さんを奥へ案内したそうです
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この小坊主の気の利いたもてなしに
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秀吉さんはいたく感心した
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暑い中をノドが乾いて寺へやって来た
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何はさておき、ぬるかろうが出がらしだろうが
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早く出すのが大切とばかりに出てきた一杯目
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そのうちにお湯をわかし
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お茶の葉もかえて出てきた二杯目
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そして、その間に準備したお茶室への案内――
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ここまで苦労に苦労を重ねて出世してきた秀吉さんには
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小坊主の気配りが痛いほどに分かったのだ
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「和尚、あなたの指図によるものか?」
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「いいえ、なかなか気転の利く子どもでして・・・・・・」
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秀吉さんは和尚に頼みました
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その小坊主を城に連れて帰り、小姓にしたそうです
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その小姓こそ
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後に関ヶ原の戦いで西軍の大将をつとめた
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石田三成その人だった。